久保工業所、久保幸平氏にて削り出されたエボナイトに、幸平氏本人が手仕上げされた朱漆溜塗り蒔絵仕上げの万年筆のご紹介です。 ペン先は上段が兜木銀次郎氏手作りの14金ペン先の希少3B超極太字、下段がドイツメーカー、ゲーハーの概ね80年前の14金ペン先、こちらはBB極太のスタブ仕上げを豪勢に奢った希少な多層重ね仕上げです。 小指にインクをつけて文字を描くような常軌を逸するほどの太字は非常にぬらぬらとし、手に一分の振動も感じない究極の滑りを実現しています。 手持ちの中では最も太い線が引け、同じく久保氏手製の超超極太3スリットミュージックのものや、長刀ふでDEまんねん研ぎよりもさらに一段太書きになっています。 不世出の大業物ペンと言って全く過言にならない、これほどの逸品も珍しいと思います。 過労ゆえ少々体調に不良をきたしておりペンにインクを注しても書ききれずに枯らしてしまうばかりのため、このペンの凄まじさを見抜き、分かち合える方の下へ渡ってほしいと此度の出品に至りました。 このペンが私よりも良い方に恵まれることを心から祈っています。 何卒よろしくお願いいたします。